薄闇の新宿を西から東へ、久し振りにBase Bar。娘の3歳の誕生日にかこつけて独りLAPHROAIG、いや、家人たちは沖縄へ遊びに行ってしまったのだ。

しかし早いもので、この春からは幼稚園児である。俺も負けてられないな。(って何のこと?)

で、そのThe Cinematic Orchestraだけど、以下のアルバムを昨年末より繰り返し聴いている。リリカルサウンドに心酔。

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『Ma Fleur』(2007)
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『Every Day』(2002)
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『Motion』(1999)

朝。冬枯れな街並、向こうに鈍い太陽光。背後の足音はそこで消え、やがてハイハットがこの空間を細かく区切り始める。

日が暮れて、乾っ風吹き荒ぶ新宿西口高層ビル群の谷間を凍えながら歩く。不意に波打つ電線と街灯が、まるで五線譜と音符のようにこのアンサンブルの一翼を担っている。

底冷えの午後、飯田橋にて打ち合わせ。そのついでに印刷博物館へ、『World Book Design展』。作り手の体温が伝わるデザイン(素材、色彩、装丁、意匠、レイアウト、フォント、ほんと?)の数々、だけどクール。

で、そんな援護を受けたコンテンツこそが想定外の力を発揮するんだよ。