新宿三丁目、Base Barでカウントダウン。冷凍スピリッツと炸裂するJBLサウンド、明け方まで。

ヘネシーの広告、あれめちゃくちゃいいなぁ。桃井かおりの「根津クンが来る」ってやつ。いいなあ・・・。俺はヘネシーなんか飲まないけどね。以下、備忘録。

「根津クンが来る。根津甚八は飲み友達である。飲むという幸福な時間は共有するが、あっさりとわかれる。活躍を知って喜んだり悲しんだりするが、それ以上は近づかない。好きなのに接触しないという距離感。それが飲み友達なのだ。その根津クンが来る。卓上のヘネシーを見て私は大人の幸せをかみしめる。若い頃、五百円札をポケットに入れて飲んでいたふたりが、今はふくいくとした香りを惜しみなくふりまく至福の酒を、心ゆくまで味わおうとしている。」(桃井かおり)

「桃井かおりが来る。桃井かおりは、男女の友情が好きである。恋愛にはいつか別れが来るが、いい温度にさえしておけば、友情は一生持つ。それはさながら、いつでも入れる心地よい温泉をずっと持っているようなものだ、 とさらりと言ってのける。僕は、そんな彼女との友情をこよなく愛している。なぜなら、その温泉にはいつもとびきりの美酒がついているからだ。ヘネシー。グラスを近づけるだけで、いきなり大人をときめかせるあの香りが、久しぶりに会うふたりの間の温度を、たちまち適温にしてくれる。」(根津甚八)

(2002/07/03)

山の中の池にいる。水面が雨を静かに受け止めている。僕の後に訪れる者は無いと思う。

山の中にいる。ヒトも動物もいない。水の流れる音。冷たく鼻通りのよい空気。枯れ落ちた木々から上品なお茶っ葉の匂い。

品川からのぞみ107号。夜の沼の波浪音を聴きに行く。