夜。冷たい雨降りしきる四谷三丁目交差点付近でバスを待っている。アーク灯に照応しきらめく雨粒、気温を感知し始める身体。朝のセンサーで選んだシャツ一枚では堪えられない、おまけに疲労困憊状態とあって、一刻も早く暖かなバスの座席に身を沈めたい。ダイヤグラムに目を遣ると、21時09分に最終バスがやってくることになっている、手許の時計は21時05分、あと少しの辛抱だ。しかし到着予定時刻を過ぎてもバスはやって来る気配がない。後ろに並んでいた人々はどこかへ消えてしまい、程なく独りぼっちになった。既に予定時刻30分オーバー、寒さと疲れとむなしさで立っているのが精一杯、しかし僕はバスを待ち続ける。(2003-12-01)
夜。冷たい雨降りしきる四谷三丁目交差点付近でバスを待っている。アーク灯に照応しきらめく雨粒、気温を感知し始める身体。朝のセンサーで選んだシャツ一枚では堪えられない、おまけに疲労困憊状態とあって、一刻も早く暖かなバスの座席に身を沈めたい。ダイヤグラムに目を遣ると、21時09分に最終バスがやってくることになっている、手許の時計は21時05分、あと少しの辛抱だ。しかし到着予定時刻を過ぎてもバスはやって来る気配がない。後ろに並んでいた人々はどこかへ消えてしまい、程なく独りぼっちになった。既に予定時刻30分オーバー、寒さと疲れとむなしさで立っているのが精一杯、しかし僕はバスを待ち続ける。(2003-12-01)