立て続けの会議の後、エレベーターに飛び乗り上層階へ。この天井の高い打ち抜きフロアは普段社内イベントなどに使われているが、今は誰もいない。ガラス張りの窓から差し込む陽射しに誘われ、しばらくここで仕事をすることにする。先ほどまでの語気語勢が幻のよう、静けさが心地よい。すると始まる耳鳴り、いや、常に鳴り続けているものが静けさゆえに知覚され始めただけなのだが。耳鳴りは知覚されると幻聴になる、しかし何かを始めるとどこかへ消えてしまう。いずれにせよ僕には今、静寂がない。

新宿で久し振りのeelleリハーサル。昨年急激に聴力が落ちて以降、一時は音楽を諦めかけていたんだけど、いつも通りプレイできたことが何よりも嬉しい。で、新曲2曲にゲンとじんさんが新しい生命を吹き込んでいく、そんなアンサンブルにライドオン、マスターピースな予感。

今にも雪が降り出しそうな空のもと、僕は道なりに迷い無く惑いなく、血管を流れる血栓の如く。出張からの帰り道、のぞみ50号5号車12番A席にて記す。

件の細野さんのラジオ番組”Daisy Holiday!“、毎回録音して繰り返し聞いている。ゲストミュージシャンとの何気ない対話が味わい深く。

詩人・砂原燎氏の作品3点が届いた。どれも飛び抜けて新しい趣向かつ視覚的にも楽しめて、あまりの素晴らしさに目がくらみ倒れそうになる。

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Thank you, Mr.J.