悪い夢。日中もそれを見続けているような錯覚に囚われ、どうにも落ち着かない。

取引先の人から電話。「今、どちらにいらっしゃいますか?」の問いかけに「多摩にいますよ」と答える。電話を切った後、自分が新宿にいることに気付いて愕然とする。

やがて午後の騒音は幻の夕刻に呑み込まれ、広告とは異なる淡青の街角。すこし落ち着いたような気がする。